さらにパワーアップしたパワートレイン
新型カマロには従来から設定のあったV6エンジン、V8エンジンに加え、今回新たに2リッター直列4気筒直噴ターボが追加された。
この直4エンジンが新型カマロに設定される最もベーシックなエンジンとなっており、ベースグレードとなる「LT」グレードに標準で備わる。
しかし、ベーシックなエンジンとはいえ侮るべからず。
この直4エンジンは、最高出力275hp、最大トルク40.8kg.m、0-60mph加速6秒以下というパフォーマンスを発揮。さらに高速走行時の燃費がリッターあたり12.7kmと、パフォーマンスと経済性を兼ね備えている。
また、「LT」グレードではオプションでV6エンジンを選択することも可能だ。先代モデルに搭載されていたV6エンジンから改良を施されており、最高出力335hp、最大トルク39.3kg.mを発揮するこのエンジンは、同クラスのライバルたちと比較しても一歩抜きんでたパフォーマンスをほこる。
そして、上位グレードである「SS」に搭載されるのが、C7コルベットにも搭載されている通称「LT1」ユニット 6.2リッターV型8気筒OHVである。
こちらは前述の通りC7コルベットで既にお馴染みとなっているが、最高出力455hp、最大トルク62.9kg.m、0-60mph加速が4秒フラットと、ハイパフォーマンスカーを名乗るのに相応しい性能を誇っている。
ちなみにこのLT1ユニットは、そっくりそのままC7コルベットのものが使いまわされているわけではなく、エキゾーストマニフォールドを初めとした、約20%のパーツが新型カマロ専用のものとなっている。
また、これらのエンジンに組み合わせられるトランスミッションは6速M/Tが標準。オプションでマニュアルモード付き8速A/Tを選択することができる。
シボレー カマロ コンフィグレーター(※シボレーの本国ページにジャンプします)
フォトギャラリー解説
■1 新型カマロ LT
新型カマロに設定されているグレードの中で、ベースグレードにあたるのがこの「LT」。
搭載されるエンジンは2L直4ターボエンジンが標準で、オプションで3.6LV6エンジンを選択することが可能となっている。
トリムレベルはベーシックな「1LT」、より装備の充実した「2LT」と、装備品の充実度の異なる2種類が用意されている。「1LT」にはバックカメラ、クロス生地の電動シート、バックカメラといった装備品が標準装備。
後者の「2LT」には1LTの装備品に加えて、ヒーター、ベンチレーション付きのレザーシートやBOSE社製のプレミアムオーディオなどが装備される。
また、オプションで「RSパッケージ」を選択することにより、20インチのアルミホイールや、LEDポジショニングライト付きのHIDヘッドライト、LEDテールランプ、RS専用フロントグリルといった装備品が追加することが可能。
※写真はRSパッケージ装着車。
■2 新型カマロ SS
C7コルベットにも搭載される「LT1」と呼ばれる6.2リッターV8 OHVエンジンを搭載するハイパフォーマンスグレードが「SS」。
一目で「SS」だと判別できるアグレッシブなデザインのフロントフェイスが大きな特徴だ。その他にもトランクスポイラーや、Brembo社製4ピストンブレーキシステム、20インチのアルミホイール、パフォーマンスサスペンション、大容量の冷却システムなど、0-60mph加速4秒という性能を誇るハイパフォーマンスクーペに相応しい装備が備わる。
「SS」も、「LT」と同じく2種類のトリムレベルが用意されており、「1SS」にはクロス地のスポーツシート、「2SS」にはヒーター、ベンチレーション付きのレザースポーツシートが備わる。
※「2SS」の詳細な装備品については下の装備表をご参照下さい。
■3 新型カマロ コンバーチブル
新型カマロにも先代モデル同様コンバーチブルが設定されている。
グレード及びトリムレベルは、クーペモデル同様「1LT」、「2LT」、「1SS」、「2SS」の4種類が用意される。
また、スペシャルモデルである「ZL1」にもコンバーチブルが設定される見込みだ。
■4 新型カマロ インテリア
形状と配置が特徴的なエアコンルーバーがアクセントになっている新型カマロのインテリア。
インパネとドアトリムが一体感あるデザインをしており、乗員をぐるりと取り囲む。各部のトリムや素材、スイッチ類などの質感は大幅に向上している。
■5 新型カマロ シート
「2LT」と「2SS」に装備されるレザーシートはジェットブラック、ミディアムアッシュグレー
カラハリ(ブラウン)、アドレナリンレッド/ジェットブラック、セラミックホワイト/ジェットブラックの5色から選択可能。 電動調節機能を備えるシートには、快適なドライブに欠かせないシートヒーターとベンチレーションが装備されている。
■6 トランスミッション
新型カマロのトランスミッションは、どのグレードにおいてもTREMEC社製6速M/Tが標準装備。
V8エンジンを搭載する「SS」においては、シフトダウン時にエンジン回転数を自動で合わせてくれる自動ブリッピング機能が備わる。8速A/Tは有償オプション。
■7 パフォーマンスエグゾースト
新型カマロの全てのグレードにおいてオプションで「パフォーマンスエグゾースト」を選択することができる。標準仕様だとエグゾーストエンドが左右シングルとなっているが、パフォーマンスエグゾースト装着車は写真のように左右2本出しになる。
また、このパフォーマンスエグゾーストは可変バルブを備えており、走行モードに連動してバルブが切り替わり、サウンドが変化する。
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