1930年から1931年にかけて100台だけ製造されたグランドツアラーの「8リッター」。 ベントレーはこの8月、カリフォルニアのペブル・ビーチで開催されたコンクール・デレガンスで、かつてこの最高速度160km以上を発揮した歴史的な名車をモチーフとした、「ベントレー　ミュルザンヌ　(ミュルサンヌ)」を世界初公開。

かねてより「グランドベントレー」としてティザー広告を打っていたモデルとなる。

アルナージの後継となるミュルサンヌ

ベントレー“ミュルザンヌ(ミュルサンヌ)”という車名は、ベントレーが過去に6度優勝しているル・マン24時間レースが行われるフランス・サルテ・サーキットの有名なコーナーの名称に由来。ボディサイズは、全長5575mm、全幅1926mm、全高1526mmで、アルナージより175mm長く、26mmワイドで、11mm背が高い。ホイールベースは3266mmでアルナージより150mmも長くなっている。パワーユニットは、最高出力512ps、最大トルク104.Okg-mの6.75リッターV8OHVツインターボを搭載。このエンジンは、既存ユニットをベースに可変カム位相システムを採用したほか、すべての主要コンポーネントに改良を加え、わずか1800r.p.m.という低回転から最大トルクを発揮する優れたトルク特性を実現。また、巡航時に4気筒を休止するクラス初の可変シリンダーシステムも採用し、燃費向上を図った。

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