カイエンとは異なる性質を与えられたポルシェ マカン。
ポルシェのラインナップ上ではカイエンの弟分に位置するマカンだが、実際には異なる性質が与えられている。
マカンのボディはカイエンと比較して全長146mm、全幅17mm、全高76mmと、全ての数値がコンパクトになっているのだが、全幅がわずか17mmしか変わらないのに対し全高が76mmも低められており、ワイド&ローなプロポーションになっている。
ドライビングポジションも同じく低くなっており、いわゆるSUV的な前方を見下ろすような感覚は無い。
クイックなステアリングや身軽なフットワーク、状況に応じて前後のトルク配分が変動するが、通常走行時には後輪に多く駆動力が配分され、RWDのようなフィーリングをもたらすAWDシステム、前後で幅の異なるタイヤ、そして911を創造させるリアのデザインなど、ポルシェの新しいSUVはスポーティーに仕上げられている。
もちろん、このマカンの魅力はスポーティーな走りだけではない。カイエン譲りのAWDシステムは(マカンに合わせて改良されたもの)オフロードにおいてかなりの効力を発揮し、走行モードをオフロードに設定すると、オンロードでのスポーティーな走りから想像できないほどの高い悪路走破性を発揮する。
カイエンはスポーティーな走りが魅力的なSUVだが、マカンは悪路も悠々と走破でき、SUVとしての性能も備えたオールラウンダーなスポーツカーだと言える。
フォトギャラリー解説
■1 大型化されたエアインテークにスプリットしたデイライトが
備わりよりアグレッシブさを増したマカンターボ専用のフロントフェイス。
■2 991型911をモチーフにしたリアデザイン。マカン ターボにはマフラーエンドがスクエアなマットシルバー仕上げのツインエグゾースとパイプが備わる。
■3 全高が低く、クーペのようなルーフラインがマカンの特徴。 ボディサイドに装着されたサイドブレードもマカンのスポーティーさをより一層引き立てる。マカンターボはボディ同色サイドブレードが標準装備。マカン、マカンSはブラックのサイドブレードが装着される。またカーボンサイドブレードもオプションで選択可能。
■4 エアインテークに装着されたスプリット式のデイライトもマカンターボの大きな特徴の1つだ。また、マカン ターボ にはPDLS(ポルシェダイナミックライトシステム)付きのバイキセノンヘッドライトが標準で備わる。
アルミホイールは19インチマカンターボホイールが標準で、写真の21インチ911ターボⅡホイールはオプション装備。
また、ほかのポルシェのターボモデル同様、マカンターボのキャリパー
はレッドペイントされたものが装着される。通常のマカンはブラック、マカン Sはシルバー、そしてオプションのPCCB(ポルシェ・
カーボンコンポジットブレーキシステム)を選択すればイエロ
ーと、それぞれ仕様によってカラーが異なる。
■5 991型911をモチーフにしたLEDテールランプ。立体的なデザインがリアのアクセントとなっている。
■6 機能的で高級感のあるインテリア。各操作スイッチは人間工学に基づいて、操作し易いよう配置されている。
■7 ポルシェ918スパイダーのステアリングをアレンジした新デザインのマルチファンクションステアリングホイールを新たに採用。ダッシュボード上のクロノダイヤルはもうお馴染みで、スポーツクロノPKG装着車両に装備される。
マカンターボのインテリアトリムはブラッシュドアルミが標準。マカンSはピアノブラック、ベースのマカンは艶消しブラックとそれぞれ異なるが、オプションで選択すればカーボンや各種ウッドから選択することができる。
■8 後席も適度なゆとりがあり、大人でもくつろげる。ラゲッジも容量が500Lと、実用的な広さを備えており、後席を倒すと1500Lもの容量を確保することができる。
■9 マカン Sのシートはレザーとアルカンターラのコンビシートマカン ターボはよりサポート性に優れたレザーのアダプティブスポーツシートを採用している。
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